HANAWA行政書士事務所のロゴ HANAWA行政書士事務所 建設・製造・産廃業向け 許認可 × 外国人雇用 × 補助金 × 福利厚生
090-3718-2803 9:00-23:00 年中無休(土日祝日・20時以降は事前予約)

コラム

【財産評価 第4回】不動産の財産調査

2025年8月16日

不動産の財産調査|遺言書作成と相続手続きで必要な登記簿・評価額の調べ方 相続の準備において、最も複雑で確認が必要な財産のひとつが不動産です。…

<h3><b>不動産の財産調査|遺言書作成と相続手続きで必要な登記簿・評価額の調べ方</b></h3>

<p> </p>

<p>相続の準備において、最も複雑で確認が必要な財産のひとつが不動産です。土地や建物は現金や預貯金のように動かすことができないため、正確な情報を把握することが、その後の相続手続きのスムーズさに直結します。</p>

<p>特に、遺言書で不動産を特定する際の**「所在・地番」の正確性**は、後のトラブルを回避するために非常に重要なポイントです。</p>

<p>本記事では、行政書士の実務経験に基づき、不動産調査の具体的な方法と、遺言書作成時の注意点を深く掘り下げて解説します。</p>

<hr />
<p> </p>

<h3><b>なぜ不動産の財産調査が重要なのか?</b></h3>

<p> </p>

<p>相続時に不動産の所在や権利状況を正確に把握していないと、次のようなトラブルが生じやすくなります。</p>

<ul>
<li>
<p><b>遺言書と登記情報が異なり、遺言執行が滞る</b></p>

<ul>
<li>
<p>遺言書に記載した地番が古く、現在の登記情報と一致しない場合など、遺言の内容が不明確となり、相続人同士の話し合いが難航することがあります。</p>
</li>
</ul>
</li>
<li>
<p><b>遺産分割協議が難航する</b></p>

<ul>
<li>
<p>不動産の正確な価値が分からず、複数の相続人間の間で価値の認識にずれが生じ、協議がまとまらないことがあります。</p>
</li>
</ul>
</li>
<li>
<p><b>余計な時間と費用が発生する</b></p>

<ul>
<li>
<p>固定資産税や登記費用の計算が誤ったり、名義変更手続きで追加調査が必要になったりすることで、予想外の時間と費用がかかることになります。</p>
</li>
</ul>
</li>
</ul>

<hr />
<p> </p>

<h3><b>不動産調査の具体的な方法</b></h3>

<p> </p>

<p>不動産調査は、主に以下のステップで行います。すべての情報が正確に記載された「相続財産目録」を作成するために、一つずつ丁寧に確認することが重要です。</p>

<p> </p>

<h4><b>1. 故人の不動産を洗い出す</b></h4>

<p> </p>

<p>まずは、故人が所有していた不動産の全体像を把握します。</p>

<ul>
<li>
<p><b>固定資産税の納税通知書</b></p>

<ul>
<li>
<p>毎年届くこの書類には、故人名義のすべての不動産がリスト化されています。ここに記載された**「所在地」や「地番」**が、その後の調査の出発点となります。</p>
</li>
<li>
<p><b>※注意点</b>:この書類は<b>不動産が所在する市区町村</b>から届きます。故人が複数の市区町村に不動産を所有していた場合、それぞれの市区町村から納税通知書が届いているはずですので、すべて確認してください。</p>
</li>
</ul>
</li>
<li>
<p><b>登記済権利証(登記識別情報通知)</b></p>

<ul>
<li>
<p>その不動産の所有者であることを証明する書類です。ここに記載された**「所在」「地番」「地目」「地積」**といった情報も、調査の強力な手がかりになります。</p>
</li>
</ul>
</li>
</ul>

<p>これらの書類が見つからない場合でも、ご安心ください。以下で解説する公的な方法で調査を進めることができます。</p>

<p> </p>

<h4><b>2. 不動産調査の「最後の砦」:名寄せ帳の活用</b></h4>

<p> </p>

<p>納税通知書や権利証が見つからない場合、故人の不動産を網羅的に調べるには、「<b>名寄せ帳(なよせちょう)</b>」を活用します。</p>

<ul>
<li>
<p><b>名寄せ帳とは?</b></p>

<ul>
<li>
<p>特定の市区町村内で、故人(納税義務者)が所有するすべての不動産を一覧にした帳簿です。</p>
</li>
<li>
<p>ここに記載された情報をもとに、個別の不動産の詳細を調べていきます。</p>
</li>
</ul>
</li>
<li>
<p><b>取得方法</b></p>

<ul>
<li>
<p>故人の最後の住所地や、心当たりのある市区町村役場の税務課で取得できます。</p>
</li>
<li>
<p><b>※注意点</b>:名寄せ帳は、<b>その市区町村内の不動産しか記載されていません。<b>もし故人が複数の場所に不動産を所有していた可能性があれば、その所在地(例:別荘地、貸地など)を管轄する</b>すべての市区町村役場に問い合わせて取得する</b>必要があります。</p>
</li>
<li>
<p>必要な書類:相続人であることがわかる戸籍謄本、本人確認書類など。</p>
</li>
</ul>
</li>
</ul>

<p> </p>

<h4><b>3. 不動産の情報を正確に確認する</b></h4>

<p> </p>

<p>不動産の特定ができたら、その詳細な情報を公的な書面で確認します。</p>

<ul>
<li>
<p><b>登記事項証明書(登記簿謄本)の取得</b></p>

<ul>
<li>
<p><b>目的</b>:法務局が管理する不動産の公的な記録を確認します。</p>
</li>
<li>
<p><b>確認できる情報</b>:所有者の氏名と住所、土地や建物の所在、地番、面積、抵当権や地上権といった権利関係など。</p>
</li>
<li>
<p><b>実務上のポイント</b>:</p>

<ol start="1">
<li>
<p><b>全国どこの法務局でも取得可能</b>です。最寄りの法務局に出向くか、オンラインでも申請できます。</p>
</li>
<li>
<p>申請書には<b>不動産の「地番」を正確に記載する</b>必要があります。地番は住所(住居表示)とは異なることが多いため、名寄せ帳などで事前に確認しておきましょう。</p>
</li>
</ol>
</li>
</ul>
</li>
<li>
<p><b>固定資産評価証明書の取得</b></p>

<ul>
<li>
<p><b>目的</b>:不動産の「固定資産税評価額」を確認するため。この評価額は、相続税申告の際の基準の一つになります。</p>
</li>
<li>
<p><b>取得場所</b>:不動産が所在する市区町村役場の税務課。</p>
</li>
<li>
<p><b>実務上のポイント</b>:</p>

<ol start="1">
<li>
<p>固定資産評価額はあくまで評価額であり、<b>市場価格とは異なる</b>ため、遺産分割の際は相続人全員で価値を認識し、協議することが重要です。</p>
</li>
</ol>
</li>
</ul>
</li>
</ul>

<hr />
<p> </p>

<h3><b>遺言書作成時の「所在・地番」の正確性</b></h3>

<p> </p>

<p>遺言書で不動産を特定の相続人に「遺贈する」または「相続させる」場合、不動産の特定が不正確だと、せっかくの遺言書が無効になってしまうリスクがあります。</p>

<p>遺言書に記載すべきは、**登記事項証明書に記載されている「所在」と「地番」**です。</p>

<p><b>【正しい記載例】</b></p>

<p>「私は、次の不動産を、長男である花輪太郎(生年月日:〇〇年〇月〇日)に相続させる。 所在:神奈川県川崎市高津区梶ケ谷 地番:123番45」</p>

<p>このように、法務局の登記簿に記載された通りに正確に記載することが、遺言書を有効なものにするための鉄則です。</p>

<hr />
<p> </p>

<h3><b>不動産調査でよくあるトラブルと解決策</b></h3>

<p> </p>

<p> </p>

<h4><b>トラブル1:登記簿上の情報と現況が異なる</b></h4>

<p> </p>

<ul>
<li>
<p><b>よくあるケース</b>:登記簿上の地積(面積)が、実際の測量結果と違う。または、登記簿上の建物がすでに解体されている。</p>
</li>
<li>
<p><b>解決策</b>:書面調査だけでなく、<b>現地確認</b>を行うことが重要です。書面だけでは把握できない境界の状況や建物の状態を確認し、必要であれば測量や滅失登記を検討します。</p>
</li>
</ul>

<p> </p>

<h4><b>トラブル2:名義変更(相続登記)が何代も未了になっている</b></h4>

<p> </p>

<ul>
<li>
<p><b>よくあるケース</b>:故人の祖父や曽祖父名義のままになっている土地がある。</p>
</li>
<li>
<p><b>解決策</b>:過去の相続から現在に至るまでの相続人をすべて特定し、順を追って名義変更手続きを行う必要があります。これは非常に複雑なため、専門家に依頼するのが賢明です。</p>
</li>
</ul>

<hr />
<p> </p>

<h3><b>まとめ:不動産調査は「正確性」が命</b></h3>

<p> </p>

<p>不動産は相続財産の中でも特に複雑で重要な資産です。正確な登記簿情報、評価額、そして現地状況の確認を行うことが、遺言書作成や相続手続きのスムーズ化に直結します。特に、**「所在・地番」**の正確性は遺言執行や相続税申告に直結するため、軽視できません。</p>

<p>HANAWA行政書士事務所では、<b>リモートでの打ち合わせにより、全国で遺言書の作成支援や相続手続きのサポート</b>を承っております。私たちは、紛争や交渉に関する代理業務はできませんが、<b>文書作成のプロ</b>として、お客様の想いを法的に有効な形で残し、手続きを円滑に進めるお手伝いをいたします。</p>

<p>初めての相続や複雑な財産をお持ちの方も、安心してご相談ください。</p>

<p>※本記事は、分かりやすくするために内容を簡略化しています。具体的な法的手続きについては、必ず条文を確認するか、専門家にご相談ください。なお、行政書士は交渉や紛争に関する代理業務を行うことはできません。紛争性のある案件は弁護士にご相談ください。<br />
 </p>

<hr />
<p><a href="https://hanawa-office.jp/">HANAWA行政書士事務所のホームページはコチラから</a></p>

<p><a href="https://hanawa-office.jp/anshin_mirai_support/">シニア(高齢者)とその家族向けサービスについてはコチラから</a></p>

<p><a href="https://hanawa-office.jp/anshin_mirai_support/#contact">お問合せはコチラから</a><br />
 </p>
前のページに戻る
フォーム 電話 LINE